牛乳の成分といったら脂肪分とカルシウムがすぐ出てきます。でも牛乳の成分はもちろんそれだけではありません。栄養に富んだ成分が豊富に含まれていますので飲むばかりではなく、料理などにも活用していきましょう。

牛乳の主な成分
牛乳には様々な成分が含まれています。その中でも代表的な成分はやはりカルシウム、乳タンパク質、乳脂肪などですが、まだまだたくさんの成分が含まれています。
乳タンパク質
乳タンパク質に含まれるアミノ酸はとても優れていて、必須アミノ酸が含まれるバランスは最上級です。80%がカゼインで、グロブリンやアルブミンも含まれます。私たちの体はタンパク質を摂ることにより血管を丈夫にして、肉や血を作ります。
乳脂肪
消化や吸収が早く、風味をよくしています。
乳糖
少し甘みをおびていて町内の善玉きんを活性化させます。腸内の微生物のバランスをよくしてくれ、神経や脳の活性化や発達に大いに役立ちます。カルシウムを吸収する助けをします。
無機質
とても高い吸収率のカルシウムが含まれています。
ビタミン類
様々なビタミンが含まれますが、特に成長期に欠かせないビタミンAとB2の含有量が多くなります。
<牛乳の栄養 100ccあたり> |
|
栄養素 |
牛乳 |
|
エネルギー タンパク質 脂質 炭水化物 ミネラル(灰分) カリウム カルシウム リン マグネシウム ビタミンA ビタミンK ビタミンB1 ビタミンB2 パントテン酸 |
67kcal 3.3g 3.8g 4.8g 0.7g 150mg 110mg 93mg 10mg 38μg 2μg 0.04mg 0.3μg 0.55mg |
牛乳とカルシウム
牛乳にはカルシウムが豊富に含まれていますが、どんなタイミングで牛乳を飲むと効率よくカルシウムが摂取できるのでしょうか。夜間は体の中のカルシウム濃度が低くなりがちです。そこで体は骨のカルシウムを溶かして血液中のカルシウムの濃度を保つ事をしています。そこで、寝る前に十分にカルシウムを摂っていると骨から溶け出すカルシウムが少なく済みます。眠る2時間ほど前に牛乳を温めて飲むと、寝付きもよくなりますしカルシウムを有効利用することができます。
給食と牛乳
学校給食に牛乳はつきものですね。パンには合うのですがご飯のときは相性が悪いのか牛乳を飲むのが辛くありませんでしたか? 学校給食が始まったのは食糧難の時代の昭和22年、東北大学の教授の努力ではじまりました。当初のものは牛乳ではなく、アメリカから支給されていた脱脂粉乳でくせも強く、飲めない子供が大勢いました。現在まで受け継がれてきている学校給食制度ですが、牛乳とパンの組み合わせを足がかりに、現在では様々な給食が出されるようになりました。子供の成長期に必要な栄養を考えると、牛乳の成分はとても理にかなったものになっているからです。人間の背が伸びるのは骨が成長するからです。骨の成長にはやはりカルシウムが必要になります。牛乳のカルシウムは体への吸収もよく、成長期の子供には簡単にカルシウム摂取できる飲み物なのです。牛乳は昔から卵とともに完全栄養食と言われてきました。厳密にはビタミンDやC、食物繊維や鉄分などが入っていませんので「完全栄養食」とはいいきれないのですが、これだけを摂っていても私たちの体に必要な栄養素はほとんど摂れてしまうのです。学校給食に牛乳が使われているのもうなずけますね。
ホットミルク
ホットミルクを作るときにミルクパンなどの鍋を使いますか? 電子レンジを使いますか? いずれの場合でも暖めすぎて沸騰してしまうと牛乳の表面に膜ができてしまいます。この膜は熱で変性したタンパク質と乳脂肪、乳糖などの成分を吸い取ってしまい、牛乳そのものの成分が薄くなってしまいます。ホットミルクを作るときは沸騰させないよう注意しましょう。
お腹がゴロゴロする
牛乳を飲むとお腹がゴロゴロするという人、意外と多いですね。お腹がくだってしまう人もいるようです。乳糖不耐症といってラクターゼという乳糖を分解して消化する働きが通常よりも弱いために起こります。赤ちゃんの体の中には元気なラクターゼがいるのですが、成長とともに牛乳を飲む機会が減り、ラクターゼの働きも弱まってくるのです。日頃から牛乳を飲む人はお腹がゴロゴロしないのに、たまに飲む人に限ってお腹がゴロゴロするのはそのためです。冷たい牛乳でゴロゴロする場合は少し温めたり、最初は少量から徐々に牛乳の量を増やしていくなどして体に慣らしていきましょう。


